Friday, March 31, 2006

[勝間通信] アモイ通信事情

[農暦] 3月3日 [月齢] 1.68 三日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 晴れ

昨夜、中国大陸の廈門(アモイ、この感じは当て字です)というところから戻ってきました。台湾と台湾海峡を挟んだ向かいにある都市です。気候も風土も言葉も台湾と似ていると聞いて来ました。確かにそのようです。歴史的には、台湾をオランダから解放したといわれる鄭成功が拠点とした場所であり、南京条約で開港、疎開地がつくられた町でもあります。

あるプロジェクトに参加しないかと誘われいってきました。長旅はさすがに疲れます、この年では。今日はのんびり滞在の記録を整理することにします。あちらからblogを投稿しようと試みたのですが、何らかの理由で外国のネットにアクセスできませんでした。おかげで勝間に戻ってメールを開いてみると、354もの未読が残されている始末です。

ホテルに滞在しました。インターネットに接続したい旨をフロントに伝えると全て準備できているとのことです。台湾と同様、かなりのホテルで簡単にLANが使えます。早速blog投稿記事を書き、メールをチェックし、返事を書いてキングサイズのダブルベットに入ったところまではよかった。問題は翌日からのことです。ウェブを閲覧するのは何の問題もありません。メールを受けるのも問題ありません。しかしblogを投稿したサイトにアクセスができません。メールのアクセスもできません。未読メール数は読めますが、ダウンロードしてくれません。

このblogは合衆国のサイト、メールの送受信も合衆国の会社。考えてしまいました。関係あるのだろうかと。skypeというネット電話が中国で制限されているという話はくる前に話題になっていました。そんな記憶が不安をもたらしたのです。ちょっと怖い、これから廈門に長期滞在となったときのことです。単にネットが混雑していただけのことであってほしいのです。

Saturday, March 25, 2006

[勝間通信] 師弟対話

[農暦] 2月26日 [月齢] 24.6 二十六夜月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

ある春の日ー
風に揺れる枝を見て弟子が尋ねた
「師匠」
「動いているのは枝ですか?風ですか?」
弟子の指さす方も見ずに師匠は笑って言った
「動いているのは枝でもなければ風でもない」
「おまえの心だ」

ある秋の夜ー
夢から覚めた弟子が泣いていた
その姿を見た師匠が不思議に思って聞いた
「怖ろしい夢か?」
「いいえ」
「悲しい夢か?」
「いいえ」
「甘い夢でした」
「なぜ泣いている」
弟子は涙を拭きながら低い声で言った
「その夢は叶わないからです」

韓国映画「甘い人生」の最初と最後のモノローグからです。映画を暗示させているのですが、なんかいい会話だと思って収録しました。
さて、明日からしばらく中国にでかけてきます。あちらの通信事情が許せば記事をお送りしたいと思います。ではでは・・・

[勝間の猫] めまい

[農暦] 2月26日 [月齢] 24.6 二十六夜月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

縁側で午睡中の我が家の猫です。幸せそのものという感じで眠っています。

一番上の猫は雌猫。このところ男猫がしつっこくつきまとってきます。部落の猫一家のうちの一匹らしい。雌猫は一晩消えていたので二人には何かあったのでしょう。それ以降、毎日毎晩家の周りで奇声を上げては、我が家の雌猫を誘っています。困ったことに、ときには家の中にまで入り込んでくるのです。目の前を見慣れぬ姿がザザッといききするのです。

下の臆病者の猫が野ねずみを持ち込みました。首元が食いちぎられています。狩り自慢をするのはいいのですが、床に血の跡を残したり、内蔵をばらまいたりと困りものなのです。

まあその程度で日常が過ぎていくのも長閑といえば長閑なのでしょうが・・・

Friday, March 24, 2006

[勝間通信] ヒキガエル


[農暦] 2月25日 [月齢] 24.1 有明月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

田んぼの土が起こされました。いよいよ今年の稲作の準備の始まりです。このところの雨で田んぼに水が溜まっています。夜中は蛙の合戦、ヒキガエルが鳴きわめいています。

畦でヒキガエルに出会いました。これから交尾を始めようかという体勢でしたが、気にせずにデジカメを向けます。びくともしません。堂々としたものです。

長靴で田んぼに足を踏み入れると、ヒキガエルの卵が長々と横たわっていました。今まで姿を現さなかった多くの生き物を目にするこの頃です。一つのサイクルをもって生活しているのがわかります。そう考えると、現代の人間は強欲ですね、四六時中動き回っているのですから。


Thursday, March 23, 2006

[勝間通信] HITO・AREKORE展

[農暦] 2月24日 [月齢] 22.7 有明月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 小雨

大学同期の青木シンさんの個展にでかけてきました。”ひと・あれこれ展”と題しているように、いろいろなスタイルでいろいろなひとのプロフィールが描かれていました。

同行したkomachiさんには透明感のある作品と映ったようです。年とともに、内面に溜まった臭気みたいなものが出ていないのがすばらしいということでしょうか。たしかに爽やかです。いいですね。私も見習わねば・・・

会場を閉めて集まった五人の仲間と会食。語りましたね、この日の六人は。シンさんのインドでであった日本人デジタル・モンクと英国の宗教学者との宗教談義の話に始まり、komachiさんのグローバルって?、akiさんのblog万歳!と、みな饒舌でした。この会話に圧倒されたのか、酒のせいか、雨と寒さなのか、帰りの電車ではめまいがして立っていられないほどでした。

Tuesday, March 21, 2006

[勝間通信] やっぱり映画は面白い!

[農暦] 2月22日 [月齢] 20.7 宵月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 快晴

今日はとりとめのない話を・・・。

先日、韓流会食っていうことしてきました。韓国映画やドラマの好きな仲間たちと会食です。私は教わる立場でしたが、いまやハマっています。

八十年代に東アジアの台湾・韓国でヌーベルバーグといわれた流れがありました。それがいまでは韓国が充実したフィルムを提供しています。たとえばフィルム・ノアール、やくざものの質も高く、一時期の香港暗黒映画をしのいでいますし、表現も洗練されています。

「甘い人生」という、不条理な仕打ちにあう男の映画。日本でも女性に圧倒的な人気の男優、イ・ビョンホンが陶酔して演じている映画。たしかに押さえた表現がいい。しかしもっともすばらしかったのは、最後5分間、本編とは脈絡のない映像でした。都会の夜景が映る窓ガラスに向かってシャドーボクシングをしているだけなのですが、本編の隙のない緊張感ある表情から離れた無心な演技がとても印象的でした。

この5分間だけでこの映画を評価してしまう、結構映画ってそんなところがあると思います。全体がハチャメチャでも、どこかの一シーンで感動してしまえばそれでよし、それで全てってこともあります。ただ映画が好きなだけなのでしょうが・・・

Monday, March 20, 2006

[勝間通信] 土手は緑

[農暦] 2月21日 [月齢] 20.1 宵月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 強風・快晴

快晴です。そして冷たい強風。そんななか、勝間は急激に色づいています。ボケが花開き、アジサイが葉を広げ、生け垣も芽を吹いています。土手は緑色です。

昨日は変わりやすい天候の合間を縫ってアンデス芋の植え付け。”ジャガイモは彼岸まで”の教えに何とか間に合ったことになります。

庭先の柿の木にモズの姿がありました。じっくり観察です。姿がとてもきれいでした。シジュウカラ(漢字で四十雀と書くんですね)の青灰系の色合いも美しいですが、モズの橙系も美しい。鳥は見飽きません。時間がすぐにたってしまいます。

Thursday, March 16, 2006

[勝間通信] 猫の目天気

[農暦] 2月17日 [月齢] 16.2 立待月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇天

このところ猫の目のように天気が変わります。一日の中でも快晴から曇天に、そしてまた日が射してくるなど変化が激しい。春先独特の天候です。田んぼも畑もその合間を縫って手入れをしている様子を見ることができます。こちらは枯れ草を燃やしたいのですが、こう風が強いと火を入れることができません。できるときにしておかないからなのですが・・・

[ブリキ猫の blogspot ]というカテゴリーを加えました。ウェッブサーフしていて目についた記事を一覧にし、簡単にコメントしたものです。手数がかからず、ボタンをポチポチと二回押すだけでリンクができるのでつくってみました。サイドバーにあります。

Wednesday, March 15, 2006

[勝間通信] 消えた友人の追憶

[農暦] 2月16日 [月齢] 15.1 十六夜月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 快晴

一枚のはがきが届きました。大学時代の友人、アオキシンさんから個展の案内状です。彼が大学時代に人形劇部を立ち上げ、斬新なアイデアで見せてくれたビートルズの人形劇を、わたしは今でも思い浮かべることができます。今回の個展はタブローなのですが、多才な彼は本の装丁にも意欲的でした。

二週間ほど前に彼からメールが届きました。”こんなこともしているよ”と記され、添付されたファイルは響リュウさんとおっしゃる戯曲家の作品をまとめた本の表紙でした。十年前に出版され、絶版になっていたのを復刻されたと思われます。ここに使われている、彼自身がシャッターをおしたモノクロ写真、写っているのは消えた我々の仲間の後ろ姿でした。

写真の主、愛称ピンさん、こよなく酒を愛し、二日酔いのまま仕事を難なくこなしていました。建築のデザイナーだった彼が引く鉛筆の線をまねできる人はいませんでした。彼もまた多才な能力の持ち主でした。その彼が十年ほど前、明け方の湯河原海岸から姿を消しました。未だ消息はありません。友人たちが集まって何度かの捜索も湯河原で行われました。そのさい、東アジア世紀末研究会などという、勝手に旅をしようという私の北朝鮮の旅に同行していたピンさんです、彼の弟さんから、研究会の政治性を問われ、彼はもしや北朝鮮かと我々も真剣に考えたこともありました。

彼が我々の前から姿を消した数年前のことだったと思います。東アジア世紀末研究会の仲間たちと江ノ島にでかけました。そこでのピンさんは、島の参道沿いの店を覗いては徳利を一本空け、次の店へという按排でした。そして参道から島の裏の海岸の岩場へ。表紙の写真はここで撮影されたものです。夕刻の、少し波立った岩場で、彼は我々を背に海を眺めていました。アオキシンさんが捕らえた瞬間でした。

シンさんが、この本の表紙にこの写真を使ったワケはまだお聞きしていません。かなり古い写真にもかかわらず、この一枚を引っ張り出してきたのはなぜだったのでしょう。知りたいと思います。

[勝間通信] おもしろスコップ

[農暦] 2月16日 [月齢] 14.6 満月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 快晴

・夜空に満月が輝いています。この二日間、気温が下がり空気も澄んでいます。雑木も竹藪も田んぼもくっきりと眺められます。

・下の棚田が今年から畑を再開しました。ここしばらく休耕地でした。地中の根っこ類を辛抱強く探り出しています。顔を出して話をしていると、使っているスコップが至極珍しいのに気がつきました。掘り起こす面に穴が開いています。まるで”オペラ座の怪人”のマスクのようです。

話をうかがってみると、水気を吸った土を掘り起こすのに使うとのこと。湿気た土がスコップにへばりつくのを防ぐために穴が開いている。土木ではしばしば用いるそうです。この畑、元々は水田だったので、土地の半分は湿っている、根腐れがしやすい。水はけがよくなるよう溝を掘っていました。いろいろな道具があるものですね。

・勝間ではシジュウカラが賑やかでした。ヒヨドリは庭先で何かを探していました。ウグイスも鳴き方が日々上手になっています。寒かったせいでしょうか、鳥の姿の少ない一日でした。

Tuesday, March 14, 2006

[勝間通信] 畦の手直し

[農暦] 2月15日 [月齢] 13.6 満月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 曇り

棚田の一番上の田んぼとアトリエは地続き、隣です。畦道の補強が行われていました。

ばっちゃんの両手と鍬一本、背と腹を使って粘土質の田んぼの土をこなします。こなした土を畦に擦り付けます。土壁の荒鏝みたいに鍬が動いていきます。鍬が描いた曲線が美しい。まるで職人技です。

Monday, March 13, 2006

[勝間通信] 夕刻の勝間

[農暦] 2月14日 [月齢] 12.7 小望月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 曇り

勝間の夕刻は雲が美しい。何度みても飽きがこない。見飽きないのだ。雲の変わりゆく姿が何とも美しい。艶やかでもあり、不気味でもある。雲にこれほど見入ったのは勝間に移り住んでからだろう。

昨日は多摩在住時の隣人の三回忌の法事。東京の西日暮里まででかけてきました。古いお寺さんです。風が強く、坊さんのお経をかき消すようにガラス戸の騒がしかったのが印象的でした。

Saturday, March 11, 2006

[勝間通信] 畑の土起し

[農暦] 2月12日 [月齢] 11.5 宵月 [潮汐] 若潮 [勝間の天気] 曇り

穏やかで暖かい。部落のあちこちからいろいろな音が聞こえてくる。草刈りの音、どこか家の手直しの音、ブルが畑の土を起こす音。これからが本格的な畑の地ならしの時期です。私も遅まきながら畑に出てジャガイモ畑の準備をしました。雑草の地中茎が至る所で絡まっていました。おかげで鍬が入りません。疲れ切ります。

繁く休みながら作業をしていると、私をなぞるようにシジュウカラが飛び回ります。雑木の枝から枝へ、チーチーチージュジュなど訳のわからない声で鳴いています。見とれ聞き惚れていました。そうこうしていると、鍬の脇からまだ幼いアカガエルが素早く逃げていきました。捕らえて写真に。これはニホンアカガエルらしい。かなりいやがっていました。

下の畑ではばっちゃんが豆の囲いを設えています。細い荒縄で枯れ枝と竹を止めていきます。縛り方に特徴があるので聞いてみると、生け垣など結び目を体裁よく見せる結び方だそうです。玉結びでいいのに、ちょっとした手を加えていたのがとても微笑ましかった。とても幸せを感じた一日でした。

[勝間百景] 勝間のバス停

[農暦] 2月12日 [月齢] 10.6 宵月 [潮汐] 長潮 [勝間の天気] 曇り

畑の中の一本道、朝昼晩にしかやってこないバスの停留場です。それでも以前と比べ、路線は二系統に増えています。以前紹介したバス停は集落の真ん中でしたが、ここははずれになります。

時々バスから降りる乗客の姿を見かけます。ほとんどは小学生。ということは勝間にもかなりの若い夫婦がいるということです。広い敷地に別棟の住まいが多いのも特徴でしょう、大家族構成が残っているのも農村の特徴でしょう。しかし畑に見る姿はお年寄りが多いのです。将来、この小学生たちは、勝間の地でどのような役割を担っていくのでしょうか。

Friday, March 10, 2006

[勝間通信] RDB-苔・シダ・菌糸

[農暦] 2月11日 [月齢] 9.61 宵月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

切り通しの小さな崖の一部です。この土壁に苔・シダ・菌糸を見ることができます。

栗林でみつけた苔が見た目にも美しい。ハイゴケの一種らしい。そこで勝間の雑木林をちょっと歩いてみると、至るところ苔・シダ・菌糸の類が点在していました。これらの名は何というのだろうと調べ始めたら一筋縄ではいかない、奥が深かった。

調べはじめて驚かされたのは、苔・シダ・菌糸だけでも絶滅危惧種の多かったことです。苔など身の回りのごく日常の光景のひとつにも、絶滅危惧種があるやもしれないということでした。RDB(レッドデーターブック)というひとつのガイドラインに載らないものも多いという指摘もあります。隣の田んぼに産み落とされたカエルの卵はヤマアカガエルらしいのですが、RDBにリスとされているのもアカガエルの類だそうです。

苔・シダ・菌糸って「風の谷のナウシカ」にでてくる”腐海”を構成している重要な要素でした。"腐海"は汚染された水と空気を浄化する仕組みをもっていましたね。これからはもう少し注意をはらって観察してみることにします。

Thursday, March 9, 2006

[勝間通信] 田んぼ-蛙の卵

[農暦] 2月10日 [月齢] 8.61 宵月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

・先週いっぱい、朝から晩まで一日中辺り一帯で鳴きわめいていた蛙たち、見事田んぼに卵が産み落とされていました。すでに蛙たちの姿はありません。山に戻っているようです。今年二回目の産卵期が終了したことになります。

・鳥たちの姿も繁く目につきます。ヒヨドリ、シジュウガラの仲間が判別できました。竹藪からウグイスが見事な「谷渡り」を聞かせてくれています。そのほか”チーチーチュツチュツ”と特徴ある鳴き声も。いずれkomachiさんに教えていただこう。

・隣の畑の土手に早くもタンポポが咲き始めています。セイヨウタンポポです。勝間は日一日春らしさを感じ取ることができます。

Wednesday, March 8, 2006

[勝間通信] 食い荒らされたカマキリの卵

[農暦] 2月9日 [月齢] 7.61 宵月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

竹藪の前の道の真ん中、濃い茶色の鳥が何かをついばんでいます。そっと様子を見に行きましたが簡単に悟られ飛び立っていきました。何かが残されています。近づいてみると、食い荒らされたカマキリの卵嚢(らんのう)です。中の卵が見事無くなっていました。

この卵嚢、色と形からするとオオカマキリでしょう。枯れた藪竹の枝に卵嚢はありました。小鳥はどのようにして折ったのでしょう。カマキリはその年の冬の気候を予測して産卵場所を選ぶといいます。今年はみな高い位置にありました。厳しい寒さを予感していた。そのぶん、鳥の目にとまりやすかったのかもしれません。

Tuesday, March 7, 2006

[勝間通信] 線びき

[農暦] 2月8日 [月齢] 7.08 宵月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 曇り
初めて勝間に移ってきた六年前、アトリエまで上がってくる車は郵便配達のバイクぐらいでした。宅配というロジスティックスも、地方の片田舎で利用されることは少なかった。幅二メートル前後のこの道、手を入れる必要もありませんでした。

それ以後、アトリエでは一時期三台の車が往来し、宅配の普及で二トントラックが出入り、車の重みでアスファルトの路盤には疲労がでてきました。水道給水管のピンホールによる漏水で水が出なくなったこともありました。山やアトリエ内の雨水を谷あいの県道まで導いていた排水路と道路の縁も沈みかけてきました。そこで白のペイント缶を手に線引きです。夜目にもくっきり見えます。効果を期待しところです。

昨年あたりから、細い生活道路の多いこのあたりでは、宅配は二トントラックに変わって、小さな荷物は軽自動車で配達が行われるようになっています。

Monday, March 6, 2006

[勝間通信] 軒下の徳利

[農暦] 2月7日 [月齢] 6.14 弓張月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れのち曇り

宅配ばっちゃんの軽自動車がやってきたので受け取りに出ます。玄関先で何気なく軒下を見上げると、なんとそこにスズメ蜂の巣ができつつありました。徳利を逆さにしたような、なかなかユニークな形をしています。

こ の形の巣は、女王蜂が一人で作っているのだそうで、これから働き蜂が一匹一匹と増え、大きな巣を形成するらしい。風流ですが、時には危険を伴うので注意が 必要です。縁側のデスクから首を伸ばせば観察できます。どのように形が変わっていくのかたのしみです。 [右側の写真左の小さな傘が昨年巣作りを途中で放棄したもの。右は勝間に移転した六年前すでにあった巣。]

季節が確実に動いているのを目で確認できるようになってきました。鳥たちの鳴き声も種類が増えていますが、今のところ名前の判別はできていません。

Saturday, March 4, 2006

[勝間通信] 栗林の苔

[農暦] 2月5日 [月齢] 4.3 夕月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れ

久しぶりの晴れ。やはり気持ちがいい。外での仕事もしやすくなります。

栗林の栗の倒木に苔がびっしりと覆っていました。冬の間は茶褐色だったのが緑色に。見た目にも美しい。この苔の名は何だろうと調べ始めたら、これがとても難しい。鳥の名ですらわからなかった私です。もっとわからない。それに苔というのはどうも奥が深いらしい。

勝間のアトリエは湿気の多い場所にあります。棚田の一番上、ちょうど湧き水のでる位置です。この湧き水が田んぼを可能にしている。その分湿気も多い。それだけコケが生えやすい。ちょっと調べてみたくなりました。

苔は海から陸に上がった最初の植物。地球温暖化防止に有効だという人もいます。なかには光合成をしてCO2を吸収し、体内に固定するスナゴケという苔もあるそうです。

Friday, March 3, 2006

[勝間の猫] 夕刻の散歩

[農暦] 2月4日 [月齢] 29.1 三日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇り

久しぶりに薄日が差しました。夜中の激しい雨で一面水気を吸っています。数日来の雨水は、湧き水となって路面に染みだしています。

猫たちがせがむので散歩にでかけました。所々に溜まった水をみつけては口にしています。湧き水ですからおいしいのでしょう。

[見分けにくいのですが、画面中央にもう一匹写っています]

Thursday, March 2, 2006

[勝間通信] 健気

[農暦] 2月3日 [月齢] 1.61 三日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇天

明日は桃の節供、ひな祭りです。桃の花には早すぎるのは旧暦で祝ったから。この日は私にとって特別意味合いがあります。私の二人の娘の母親が他界したあと、ひな壇を飾り、娘たちの幸せを願った日だからです。娘たちが健気(けなげ)に生きる姿を確認した日なのです。今では十分成長し、逆に私が心配される立場となってしまいました。

最近二つのドラマを見ました。そこに登場する二人の少女も健気さを見せていました。一人は自分の国と人間の未来を守るために戦った風の谷のナウシカ。もう一人は失った愛する人を一途に想い続ける冬のソナタの主人公。どちらも困難に立ち向かうときの顔つきがいい。それに二人は顔が似ている気がしたのですが・・・(いや思いこみです)

Wednesday, March 1, 2006

[勝間通信] 冬の貴婦人

[農暦] 2月2日 [月齢] 0.63 二日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 小雨

・アトリエの雑然とした庭先に、冬の貴婦人と呼ばれているクリスマスローズが咲き始めました。この白い花は貴婦人がまとう純白の衣装のようなもの、つまり萼(がく)なんだそうです。クリスマスの名が付いていますが、英国でクリスマスの時期に咲くことから名が付けられたといいます。日本では今頃、花の少ない一月から三月にかけて咲きます。

今年は梅の花同様、開花は遅れました。それでも枯れ葉に取り囲まれて見事な姿を見せてくれています。うつくしい・・・

・夕方に栗林で蕗の薹を探します。すでに食べ頃を過ぎようとしています。花が開き、茎が伸びてきています。夕食に天ぷらとしてあがりました。