Sunday, April 30, 2006

[勝間通信] 茹でる

[農暦] 4月3日 [月齢] 2.51 三日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 晴れ

ゴールデンウィークが始まり、近くの県道には県外の車が多く見ることができます。そんな人たちを目当てにか、信号の手前では、竹の子おじさんが筍を並べて売り出しています。三本千円、相場でしょうか。

先週はジュンサン兄に、田舎猫さんに竹の子を送りました。筍ご飯も口にしました。と思っていたところ、隣のばっちゃんが姿形のいい筍が届きました。さっそく茹でます。これで4月は筍尽くしで閉めることになりました。

Saturday, April 29, 2006

[勝間通信] 蜘蛛

[農暦] 4月2日 [月齢] 1.57 二日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 小雨

庭先に張り巡らされた蜘蛛の巣、その数五面、建物沿いに端から歩き始めれば、何本もの蜘蛛の糸が体にまとわりついてきます。

蜘蛛の巣は軒先と庭の柿の木を結んでつくられています。糸は切っても切ってもしばらくするとまた元に戻っている、彼らも必死のようです。巣のど真ん中に居座っている一匹に近づいてデジカメに納めました。よく見ると、背中はドクロのような模様がついていました。おそろしいですね。

Thursday, April 27, 2006

[勝間通信] 絵手紙・鯉のぼり

[農暦] 3月30日 [月齢] 28.7 晦日月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 小雨

雨がちな今日この頃です。二十四節気によれば4月20日が”穀雨”、土に十分な水分を与えてくれていることになります。雨になれば私は縁側から外に出ることはなく、ただ外を眺めていると、下の畑でばっちゃんが土の手入れをしています。

昨日届いた絵手紙には鯉のぼりが描かれていました。子供の成長を願ってあげられる鯉のぼり、男の子と縁のなかった私です、ちょっといたずらして写真を撮りました。まもなく夏が始まります。

[勝間通信] Abduction

[農暦] 3月30日 [月齢] 28.7 晦日月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 小雨

小さなフィルムです。 http://safarimedia.net/

Wednesday, April 26, 2006

[勝間通信] 一瞬の田植え

[農暦] 3月29日 [月齢] 27.7 暁月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 薄曇り

平日の田植えです。いつもはこの近辺の農家、一家総出で週末の田植えに立ち会うのですが、天候の関係でしょうか、機械の順番待ちということになるのでしょうか、今年は今日が隣の田んぼの田植えとなりました。

大型の機械が入りますから、小さな棚田の田んぼなど、一瞬で作業を終えてしまいます。あれよあれよという間に若い苗が一面を覆っていました。

Sunday, April 23, 2006

[勝間通信] 代掻き・最後の仕上げ

[農暦] 3月26日 [月齢] 24.6 二十六夜月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 曇り

農暦3月末、旧暦から見ればまもなく夏を迎えるわけです。アトリエ周辺の風景を眺めていてもやはりそう感じます。一挙に芽吹く木々、騒がしい鳥たち、顔を見せ始めた雑草、モンシロチョウに蜂に蜘蛛の巣と、夏の主役たちがそろい始めています。

先日田植えの最後の準備が整いました。二回目の代掻き、今回は丁寧に行われています。田植えは今月末か月が変わってすぐか、どちらにしても昨年の刈り入れ以来土色だった地面が一挙に緑に変わります。今年は田んぼの中の小さな生き物をのぞいてみることにします。

Friday, April 21, 2006

[勝間通信] 田園の快楽・都会の憂鬱


[農暦] 3月24日 [月齢] 23.1 有明月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

昼過ぎ突然の突風と落雷、一天俄にかき曇りというさまに。低気圧を伴った前線がまさに通り過ぎようとしていました。これから都会へでかけようとした矢先のこと、しかし天空の絵図は何ともいえず深みがあり、雲の刻一刻と変わる様に見とれてしまいました。

下の写真は今夕の都会の風景。建ち並ぶビルの狭間から雲の様をようやっと眺めることができます。そう、ようやっと。こうしてみると、都会の風景は変化に乏しい、昼と夜、車と人、私にはとても憂鬱な思いでした。

Tuesday, April 18, 2006

[勝間通信] 芽吹く雑木

[農暦] 3月21日 [月齢] 20.1 宵月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れ

部落沿いの県道を車で走ると、周りの雑木の色合いが違って見えます。新芽が芽吹いているのです。

アトリエの裏山、ここでも雑木は白っぽい緑色の斑点を被っているように見えます。開き始めた柔らかい葉を啄んでいる小鳥の姿も見え隠れしています。空気に味が加わり始める、そんな季節がやってきました。

Monday, April 17, 2006

[勝間通信] 梅の実

[農暦] 3月20日 [月齢] 19.2 更待月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れ

本日は快適な天気で、ほかほかとし、庭先にパソコンを持ち出し仕事をしておりました。生け垣にメジロが、若芽をついばみにやってきて、チチィチチィと鳴く姿も眺められます。長閑です。椎名町界隈とは大違いです。暗騒音が少ない分、小さな生き物の音も聞き分けられそうです。

庭先の梅の木の実が大きくなり始めました。今年は実の付きが良好。手入れをしているわけではなく、自然の成り行きに任せている梅の木です、毎年豊かに実が付くわけではありません。土間には年号の入った瓶がいくつか並んでおり、昨年のはとても小さい。梅の実の収穫が少なかったからです。今年は期待が持てそうです。

梅干し、梅エキス、梅酒、梅ジュースと収穫が多ければそれだけいろいろ作れます。梅干しは玄米を炊く際に、焼酎のお湯割りに一つ入れ込みます。梅エキスはお腹の具合が悪くなったときに顔をしかめながらなめます。夏の暑い日の農作業の後は梅ジュースといった按配です。

Sunday, April 16, 2006

[勝間通信] 椎名町界隈-3

[農暦] 3月19日 [月齢] 17.3 寝待月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇り

西池袋マートの近くで風呂屋の煙突を見つけました。煙がたちのぼり、風に流されています。手書きの看板には、薪で焚く柔らかいお湯の銭湯と記されています。まもなく三時、風呂屋の始まりの時間です。銭湯の前にご婦人方が三人、手桶を抱えて一番湯を待っていました。

同行四人のうち三人がラグビー部員だったこともあり、試合の後に泥だらけな体で入った銭湯の話が自然とでてきました。界隈の、戦前を思わせる数少ない風景の一つかもしれません。

幼少の頃、東京三田に住んでいたときのことです。家に風呂があったにもかかわらず、銭湯にしばしば行ってます。一つの理由は友人と一緒に風呂屋に出かけること、夜の遊びの一つです。もう一つは、入浴料が子供十円、それを手に番台の目を盗んで入り込み、銭湯を出るとそこに待っているのが焼き芋屋、一本十円の焼き芋を口にしたかったので銭湯に行っていたのでしょう。

Saturday, April 15, 2006

[勝間通信] ばっちゃんの竹の子

[農暦] 3月18日 [月齢] 17.1 居待月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇り

昼過ぎから棚田の向かいの竹林が賑やかになりました。子供たちの声が聞こえてきます。竹の子を掘り起こしているのでしょう。

夕方、穏やかだった気候は冷たい空気へと変わってきました。縁側のガラス戸を閉め切ります。しばらくするとばっちゃんの声がしました。でてみると、エプロンに竹の子を抱えています。「小さいのはそのままで食べられるよ」。というのでさっそく生で口にし、油揚げと鰹節と醤油味の総菜を、大きいのは茹でて水につけ冷蔵庫に保存します。明日は筍ご飯をつくることにしよう。

[勝間通信] 椎名町界隈-2

[農暦] 3月18日 [月齢] 16.2 居待月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇り

椎名町界隈の続きです。界隈の印象は一口で言って「雑多」。戦災で焼けた地域だけに安普請の木賃アパートから、一部には戦前のもの、もしくは戦後手を入れた二戸一低層貸し屋(追記:komachi memo2で説明あり)も残されています。山手線沿線でも遅れて開発された池袋地区、高層高級マンションの不規則に並んでいるのが目につきます。

椎名町駅界隈で驚かされるのは商店街の多さ、長さ。荒川仲町通り商店街もそうでしたが、道路幅4メートル程度の両側にびっしりとお店が張り付いています。ここ椎名町サンロードでも総菜屋が目をひきました。コンビニはもしかしたら他の地区と比較して少ないかもしれません。まあ真夜中になれば商店街に残る照明はコンビニだけでしょうから、また目につくものも違ってくることでしょう。

椎名町駅からはじめに歩き始めた谷端川(やばたがわ)暗渠ぞいに昔のマーケットを見つけました。昔はどこの町にもあった市場です。十件前後の生鮮食品、総菜の専門店が一カ所に集まった町の中の小さなデパ地下です。今では僅かに一店舗、あとはガランとしていました。それにしては洒落たロゴです。「西池袋マート」ですか、いいですね。店の業種を変えれば今でも充分成り立ちそうな感じですが・・・

Friday, April 14, 2006

[勝間通信] 椎名町界隈

[農暦] 3月17日 [月齢] 15.7 立待月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 薄曇り

かつて東京池袋郊外の椎名町界隈に芸術家と称される種族が住んでいたそうです。かつてとは戦前のこと。そしてかつてここに住まわれていたkomachiさんのお父上の記憶を確認する、小さな散策が昨日行われました。集まった面々はいつもの人たち。komachiさんのほかに、shinさん、t.hiroshiさん、それにわたくし。

今回の企画はいつもとちょっと趣が違います。企画されたkomachiさんの想いが込められています。以前、鎌倉の彼の事務所でお父上の絵を拝見したことがありました。暗く、激しく、力強い筆さばきだったと記憶しています。その原点となっただろうお父上の生きた”場所”をkomachiさんは確認したかったのだとおもいます。

ここには大学時代の大先輩が住まわれておいでです。ちょうどkomachiさんのお父上が移り住まわれたのと同じ頃からの住人です。shinさんの手配よろしく、わたしたちはこの画伯のアトリエを訪れ、当時のお話をお聞きすることができました。まもなく九十歳を迎えるというのに、顔色よろしく、会話も明晰。komachiさんにとってお父上を確認できるまたとない機会でありました。しかしこちらの意図に我関せず、画伯、ご自身の青春時代を悠々とお話しされておりました。

十分に会話を楽しんだ後、画伯は駅前商店街の中の、彼曰く美味しいラーメン屋という至極立派なお店に我々を連れていきました。画伯は飲めないにもかかわらず、お店の最上級の紹興酒を振る舞われ、我々をもてなしてくれたのです。

この一日をkomachiさんはどう記憶に残されたでしょうか。
追記 [komachi memo2]に記事が載っていました。

Tuesday, April 11, 2006

[勝間通信] 叩かれたモグラ

[農暦] 3月14日 [月齢] 12.7 小望月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 曇り

モグラがアトリエの庭先で大の字になって横たわっていました。結構大きい。全長25センチはあるでしょう。小さなとがった口先をもつ顔に太い胴体、地中で土をかきながら進む力強い前足、よく見ると愛嬌があります。

モグラが地表面に顔を現すのはすぐにわかります。そこの土が少しづつ盛り上がってくる、黒い土が中から吹き出してくる。猫は心得ていて、その場でじっと待っている。そして強い前足が見えかけたところを襲うのです。しかし食するわけでもなく、爪を立ててただ遊び相手にしているだけなのですが、イジメの対象にされているようです。

人様の遊びにモグラ叩きがあります。イジメの冴えたる対象がモグラです。なぜモグラか、おそらくその生態からくるものと思われます。人に害を与えない、研究の対象になっていない、経済的価値を持ち合わせていない、ようはいてもいなくても誰も気にしてくれない存在だというのです。しかし畑では役に立っています。地中に空洞をつくり、土に空気を混ぜてくれる。軟らかい土はミミズとともにモグラもいささかでも貢献している。

Monday, April 10, 2006

[勝間通信] 土手の蒲公英

[農暦] 3月13日 [月齢] 11.9 十三夜月 [潮汐] 若潮 [勝間の天気] 小雨

昨日は穏やかな一日でした。棚田の土手がタンポポで覆われています。記事にするためタンポポとキーを打ち変換すると”蒲公英”とでてきました。これでは読解能力のない私には読めません。そういえばどこかでこんな漢字を見たことがあります。そのときは人の名前かと思ったのではないでしょうか。

アモイの短い旅でひどく疲れ、帰国後は何かをする気力に乏しかったのです。周りでは土の手入れ田んぼの代掻きなどなど皆さん精力的に働いております。私は竹藪で竹の子を掘り起こしたぐらいしか働きがありません。旬の竹の子で筍ご飯を食し元気を取り戻どすことにします。[追記:いやーとても美味しかったのです]

Wednesday, April 5, 2006

[勝間通信] 絵手紙・これから

[農暦] 3月8日 [月齢] 6.71 宵月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 雨

雨です。強風が収まったと思ったら、しっかり雨が勝間に降っています。

いつも季節の花が届けられる絵手紙ですが、この方を含め、八人の高校同級生の集まりがありました。毎回メンバー順送りでテーマがだされ、それについて気軽な話し合いがもたれます。今回は「これから」、第二の人生に向けての課題です・・・

一言でくくると、「教育」「身辺整理」「仲間」「家族」「起業」「奉仕」「子供」そして「同化」。わたしは勝間に同化したい、そんな気持ちを話してきました。

Tuesday, April 4, 2006

[勝間通信] 田んぼの代掻き

[農暦] 3月7日 [月齢] 5.71 弓張月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れ

昨日と打って変わって今日は快晴、風もなく穏やか。陽差しを浴びるととても気持ちがいい。やはりこうでなくては気分が落ち着きません。

隣の田んぼでは代掻きが始まりました。昔は人や牛が整地板を縄にかけ、牽きながら田んぼの土を平らにしていましたが、今ではトラクターに板を取り付け均しています。小さな田んぼは一瞬で作業終了です。いよいよ田植えの準備が整いました。苗を植える前にもう一度代掻きをするようです。

Monday, April 3, 2006

[勝間通信] 旬な筍

[農暦] 3月6日 [月齢] 4.21 夕月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れ

日曜日、大陸の旅にくたびれ昼寝をしていたところ、大きな声がかかりました。「いるかーい」。土間にアトリエ前の竹林の持ち主さんが立っていました。手にはなんと筍がありました。形は小さいものの、もう筍の季節がやってきたのかと驚かされたのです。

今日は一日天気がめまぐるしく変わりました。晴れから曇天、そして雨へ、夜になり星が見えています。ちょっと激しすぎる天候の変化にとまどっています。

Sunday, April 2, 2006

[勝間通信] 最新投稿

諸般の事情でblog[勝間通信]は下記へ移転いたしました。
こんごともご贔屓のほどよろしくお願いいたします。
移転先は・・・

勝間通信」 http://our-studio.blogspot.com/

なお、2006年以前の記事はそのままこちらに残ります。
  

[勝間通信] 勝間と廈門

[農暦] 3月5日 [月齢] 3.23 夕月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 晴れ

中国大陸の沿岸都市、アモイに5日間滞在して感じたのは、私の体や気持ちは勝間の土と水と空気と一体になってしまったのかもしれないということでした。これはこの先東京に移り住んだとしても同様な感覚を覚えるだろうと予想されます。不思議ですね。

アモイでの生活はとても疲れました。人と車と林立する高層建物。空いている土地を積極的に緑化しているといっても、やはり自然ではありません。見慣れない小鳥が多く目につき、鳴き声を車の音の間から聞き取ったとしても、やはり自然な感覚は得られませんでした。

勝間に戻って、庭に出ると追いかけるように猫たちもついてくる。雑木林から聞こえるウグイスの声、庭木の枝を右往左往するメジロたち。人の群れも車の姿もコンクリートの建物も見えない、そんな世界に長く過ごすと感覚が変わってしまうのでしょうか。とりあえず今はホッとしているというのが実情です。