Sunday, October 31, 2004

[農暦9月18日] ホテルのおさかなくん

[農暦] 9月18日 [新暦] 10月31日 [天気] 曇り

ホテルのボーイ君です。日本のテレビに登場するやけに魚に詳しい若者がいますが、このボーイ君ちょっと彼に似ていると思いませんか?驚くことに声がまた そっくり、口を横に開き高音を発して話をします。長逗留になるといろいろな話を聞くことができるようになるのですが、彼の出身地は大陸・広州なのだそうで す。小さいときミャンマーに移り住み、中国語はそこの中華学校で学び、日本に来て日本語学校に通い、働き、そして台湾に移り住んだのだそうです。日本は、 東京は大好きだと話していました。

Friday, October 29, 2004

[農暦9月16日] それでも素食は重かった

[農暦] 9月16日 [新暦] 10月29日 [天気] 晴

昼食に素食を続けていたのですが、それでもお腹にもたれるような気がしてきました。植物油を使って調理していると聞いてたのですが、勝間での玄米と鰯と豆腐の味噌汁に納豆の食事と比べると、やはりこちらの料理は重いようです。

今日はこぎれいなパン屋を見つけたので、サンドイッチにヨーグルトというごく日本的でサラリーマンのような選択になりました。表通りの広く車が行き来する場所から、街区に入った巷の小さな公園のベンチでのどかに過ごします。ちょっと残念な思いもしたのですが・・・

Thursday, October 28, 2004

[農暦9月15日] 地位の低い喫煙者

[農暦] 9月15日 [新暦] 10月28日 [天気] 晴

ほとんど三年ぶりといっていい台北ですが、大きな様変わりのひとつに喫煙者が驚くほど少なくなったことです。歩きタバコもほとんど見ることはありません。 仕事場は完全に禁煙ですし、公共機関や公共交通、そしてタクシーまでも禁煙です。完膚なきまでといっていいでしょう。さらに巷の薄汚れた食堂で、「タバコ は吸えますか?」と聞いたところ、「客に聞きな!」といわれてしまいました・・・ 

私は禁煙ができていません。やめると体調が崩れそうです。こちらの事務所はもちろん禁煙、タバコの吸いようがありません。そこで建物の外に出た脇にある空 調室外機(背の丈ほどの位置にあります)横に水を入れた紙コップを置いて一日に何度か利用しています。誰も文句は言いませんが、困ったものです。

Tuesday, October 26, 2004

[農暦9月13日] 台北のSUICA

[農暦] 9月13日 [新暦] 10月26日 [天気] 曇り

台風は北に去りましたが、やはり各地に大きな被害を与えたようです。特に雨によるものが多く、テレビ記者が取材中に溢れた水で一命を落としています。病院 の緊急処理を施している囲いにまでカメラが入っていました。近親者の号泣をカメラが拾っているところをながすなどちょっと日本と違うな、と感じました。

話は変わってこちらの都市内交通。現在、市内にはバスと地下鉄と高架の路面を走る電車・MRTが用意されています。地下鉄もMRTも最近整ったばかりです ので、施設は悪くありません。市内バスにも専用通路がしっかり確保されてきましたので、渋滞に巻き込まれることも少なくなってきたようです。それにどれを 選択しても安い。これら交通機関に共通のカードを購入しました。EasyCardと記されています。日本でいうSUICAにあたります。500元、日本円 で1600円ほどです。

Monday, October 25, 2004

[農暦9月12日] 台風下のホテルのロビー

[農暦] 9月12日 [新暦] 10月25日 [天気] 暴雨・暴風

台湾の人たちが期待していた台風の足取りは、残念ながら日本に向かう道を失ってしまいました。そのまま直撃しそうです。

朝、とりあえず徒歩三分ほどにある事務所にずぶ濡れになりながらも向かいます。明かりもなく人気もなく、むなしくホテルに戻りました。時をたがわず事務所の女性から電話が入ります。今日はお休みです、と。おいおい、もっと早く知らせてくれよ・・・

[午後2時追記] 台北が1時前に台風の目に入ったようです。風がありません。
着替えをしてロビーでコーヒーを口にします。あたりには、いつになく大勢の人たちがうろうろしています。暴風と 大雨で出るに出られず、みな外の風景を眺めるのみです。街路樹がみな同じ方向に踊っています。雨は暴風の向かう方向を目で見えるように動き回っています。 吹き飛ばされた枝が大通りを走り回っています。高架のMRTも姿を見ることができません。

英字新聞に目をやる白人、PCで遊ぶヒューレット・パッカードの三人組、台湾人と結婚して今日の午後里帰りを考えている日本人女性、彼女は本を前に口に出 して中国語を勉強しています。西洋人と台湾女性夫妻は手持ち無沙汰そうです。わたしは[台湾通信]を書いています。小さいホテルですからロビーはこの組み 合わせでいっぱいです。誰も文句を口にする人間はいません。なす術はないのですから。

Sunday, October 24, 2004

[農暦9月11日] 田舎の農家の小さな生態系

[農暦] 9月11日 [新暦] 10月24日 [天気] 強風

週末、こちらの大先輩がもっている東海岸・花蓮の別荘に行ってきました。空気がきれいで、山が目の前に迫まり、あたりは田園風景です。すぐ近くに農家があ り、その庭先の小さな生態系を目にしました。人工の池で鯉を飼い、その周りに藤棚を作り、ヘチマで被って強い日差しから鯉を守り、アヒルがヘチマの葉っぱ をつばみ糞を池に落とします。それを鯉が食べるというしごく簡単な循環系をつくっていました。小さな生態系というものを、勝間でもやってみるつもりでいま す。

Friday, October 22, 2004

[農暦9月9日] 台北の路地裏猫

[農暦] 9月9日 [新暦] 10月22日 [天気] 晴

勝間アトリエの猫たちと別れて五日が過ぎています。溺愛していたこともあって、台風がきたからと心配し、ちゃんと面倒を見てくれているかを心配し、まあ困ったことです。そんな折に首輪のない猫を見つけました。小柄ながら落ち着いて路地裏を行き来しています。
台湾では一昔前までペットを飼う習慣はあまりなかったようです。経済的に余裕ができたのか、昼に着飾った犬の散歩に出ているご婦人などを目にするようになりました。猫の姿は珍しく、飼っていても家猫でしょうから、この猫は特別かもしれません。

Thursday, October 21, 2004

[農暦9月8日] 素食で昼食

[農暦] 9月8日 [新暦] 10月21日 [天気] 晴れ

台北ではかなり健康志向が強いようです。こちらの建築師と昼食に出かけましたが、たどり着いたのは素食のお店。素食は精進料理のことです。五十席はありそ うな店内は満席、やはり女性客が多い。入り口に用意されたバイキング形式の惣菜をペーパーディッシュにのせて清算にむかいます。・・・

そこでお皿を秤に載せます。重量で値段が決まります。ご飯がほしい旨伝えると十元加算されます。五穀米を選びました。ほかにお粥と白いご飯も用意されてい ます。スープは無料。ただし、料理を残すとペナルティーをとられ、五十元払わなければなりません。無駄は許されません。昼食一式で今日は六十元でした。日 本円で約二百円。この素食屋さんには魚もありません。ほぼ完全な精進料理です。きっと明日も出向くと思います。 

Wednesday, October 20, 2004

[農暦9月7日] 勝手気ままなデスク

[農暦] 9月7日 [新暦] 10月20日 [天気] 小雨

私に用意された台北のデスクです。ゆったりとしたブースに広大な作業スペース。もちろんLANケーブルもきていますのでインターネットに高速で接続できま す。ここで勝手気ままにアイデアスケッチを続けています。とはいえ、日本と同様法規に縛られる作業に行きつ戻りつですが・・・

勝間通信の更新はホテルの一室で行っています。さすがPC先進国、ほとんどのホテルにLANは引き込まれています。ホテルの近くにHP(ヒューレットパッ カード)の台湾本社があり、そこのスタッフも寝泊りしています。昨日はロビーに中年の米国人三人が、彼らの製品のタブレットPCを片手に(恰幅のいい彼ら にはまさに片手に、という感がありました)タブレットPCでなにやらアイデアを練っていました。傍で見ていると、ちょっと滑稽な光景でした。

Tuesday, October 19, 2004

[農暦9月6日] 勝間通信は台北通信に

[農暦] 9月6日 [新暦] 10月19日 [天気] 小雨

先週の日曜日から台北に来ています。突然仕事で呼び出されました。勝間の冬の手入れもままならない状態で出かけてしまいました。しばらくは台北通信をお届 けします。千葉と台北では、緯度も経度も異なりますので、月齢も潮汐も変わってしまいます。網路(中国語でインターネットの意味)から探せばいいのです が、まだてつかづです。表示はお休みにします。

Thursday, October 14, 2004

[農暦9月1日] 部落三点セット

[農暦] 9月1日 [新暦] 10月14日 [月齢] 27.7 (暁月・中潮) 曇時々晴

昼過ぎの一瞬の晴れ間に外に出かけました。三つ先の部落前の県道沿いには、部落三点セットがあります。写真左から有線放送スピーカーを抱いた時計塔、バス 停の待合小屋、ほんのちょっと見えている消化栓ボックス。この神崎という部落のように、三つが一箇所にそろっているケースは多くありません。勝間には時計 塔はありません。(そうです、勝間にも有線放送があります。先日の台風到来の際にも何か言っていましたが、アトリエまでは遠すぎでよく聞こえませんでし た) 

Tuesday, October 12, 2004

[農暦8月29日] 水墨画のようですが・・・

[農暦] 8月29日 [新暦] 10月12日 [月齢] 27.7 (暁月・中潮) 雨

おかしいですね、台風一過もなく秋雨前線がまだ日本列島近くをうろうろしているようです。すっきり気分も晴れません。アトリエから眺める風景は水墨画のようですが憂鬱です。友人が家族同然にしていた 十九歳の猫が亡くなられた という話も気分を重くしています。アトリエにも三匹寝起きしています。そのうちの一匹でもと考えると悲しくなります。テレビでは熊がいたるところで射殺される風景が映し出されています。またまた気が重くなりました。

Monday, October 11, 2004

[農暦8月28日] 絵手紙で来年の暦を

[農暦] 8月28日 [新暦] 10月11日 [月齢] 26.7 (有明月・中潮) 曇り時々小雨

先週、恒例の絵手紙をいただきました。季節を描いて今年五枚目です。年内にもう一枚いただいたら、パソコンで来年のカレンダーをつくりたいと思っています。(もう一枚をせがんでいるわけではありません)

Saturday, October 9, 2004

[農暦8月26日] まもなく台風の目が

[農暦] 8月26日 [新暦] 10月9日 [月齢] 24.8 (二十六・長潮) 曇・強風

房総半島が暴風域に入った午後五時過ぎ、アトリエでは突然雨がやみ突風が吹き荒れ始めました。雲が激しく北に向かって流れています。西の空には明るい雲も望めました。まもなく台風の目が付近を通過していきそうです。

Friday, October 8, 2004

[農暦8月25日] 芋虫毛虫・・・

[農暦] 8月25日 [新暦] 10月8日 [月齢] 23.7 (有明月・小潮) 雨

台風が近づいてきているということで、前線の動きが刺激されているようです。朝から雨、新聞をとりに庭に出ます。庭の酔芙蓉にまた毛虫です。毛虫の長い毛に雨の滴がとり付いていました。(この辺りでは新聞配達は日に一度です)

Thursday, October 7, 2004

 [農暦] 8月24日 [新暦] 10月7日 [月齢] 22.5 (有明月・小潮) 快晴

快晴の早朝、今日は不思議と静かです。下の部落から鶏の鳴き声が聞こえてきます。いつもなら県道を揺るがせながら走るダンプカーの地響きもほとんどとどきません。縁側に出て食事をとります。

今朝のメニューは、塩焼きの鰯、自生の茗荷を刻んで鰹節と豆腐にふりかけ、鶉の卵とやはり茗荷を刻んで納豆に、味噌汁は豆腐と大根、玄米に炒りゴマを振りかけたもの。毎日が同じようなものですが飽きはきません。

猫が鰯をせがみに来ます。断るとねだるように泣きついてきました。長閑すぎる朝でした。

Wednesday, October 6, 2004

[農暦8月23日] 雨上がりの勝間

[農暦] 8月23日 [新暦] 10月6日 [月齢] 21.5 (下弦の月・小潮) 晴

やはりこの時期はどこまでも青い空がいいですね。久しぶりに日が射し、くっきりとした風景をアトリエから眺めることができました。近いうちに今年最後の草刈を始める予定です。そのあとは(できるだけ)毎日落ち葉をかき集め、堆肥作りに入ります。

[農暦8月23日] ホーミーコンサート

[農暦] 8月23日 [新暦] 10月6日 [月齢] 21.8 (下弦の月・小潮) 晴

モンゴルで歌い継がれてきた伝統的な歌唱方法、二つの声を同時に出して歌うといわれるホーミー。そのコンサートが東京の国立で開かれるそうです。聴かれた 方の話では、まるで原始の草原で癒しの風に吹かれているような懐かしい感覚になるそうです。興味のある方は行かれてはいかがでしょうか。

この企画、以前私が体調を崩したときにお世話になった気功の先生がしています。凝り固まった私の因果を解きほぐしていただいた方です。はじめて<瞑想の感 覚ってこういうことなのか~>と教えてくれました。そんな不可解な能力をお持ちの方の企画ですから、ホーミーもまた異次元な感覚かもしれません。

・ホーミー歌手: 梅木 秀徳
・日時: 10月17日 午後2時開演 (会場開演30分前)
・場所: 交流空間・遊びの舎 国立市東1-16-25 (駅前大学通りモスバーガー角から50M)
・チケット: 2000円
・要予約: 連絡先 042-575-1898 花岡

Tuesday, October 5, 2004

[農暦8月22日] 時々苺を楽しむ

[農暦] 8月22日 [新暦] 10月5日 [月齢] 20.4 (宵月・中潮) 雨

アトリエの庭先で勝手に実をつける苺があります。小ぶりで、酸っぱくて、ただし新鮮です。一週間に一度は五六個口にできますので、結構楽しむことができます。でもいつまで実をつけ続けるのでしょう。もう秋も深くなり、朝晩はかなり涼しいのですが。

Monday, October 4, 2004

[農暦8月21日] 雨の夜のG・グールド

[農暦] 8月21日 [新暦] 10月4日 [月齢] 19.2 (宵月・中潮) 雨

昨日は一日雨でした。することもなくテレビでスポーツ観戦していると夜になっていました。山積みされたCDの山からグレン・グールドのバッハを引っ張り出 して聴いてみます。若いころと晩年に収録した「ゴールドベルグ変奏曲」の二枚。やはり晩年に録音したもののほうが今の私にはテンポがあっています。二つの 録音の間に27年という時間があるのですが、自分に当てはめてみると・・・秋の夜長です、じっくり考えてみることにします。

Saturday, October 2, 2004

[農暦8月19日] 勝間にアキアカネ

[農暦] 8月19日 [新暦] 10月2日 [月齢] 17.6 (寝待月・中潮) 晴

快晴の勝間に赤とんぼが。庭先で布団を干していると、アキアカネが羽を休めにきました。

[農暦8月19日] 澄んだ空気に酔芙蓉

[農暦] 8月19日 [新暦] 10月2日 [月齢] 17.6 (寝待月・中潮) 快晴

湿度が低くなってきたこのごろ、空気が澄んできました。写真でも影が濃くなっているのがわかります。酔芙蓉も見事な姿態をみせています。

Friday, October 1, 2004

[農暦8月18日] 烏龍茶をたしなむ

[農暦] 8月18日 [新暦] 10月1日 [月齢] 16.1 (居待月) (大潮) 曇り

昨夜のお客は烏龍茶でおもてなしさせていただきました。いくつかある茶葉から、比較的あっさりしたものを選んで味わいます。作法はあまり気にしていませ ん。薄灯りの部屋でただただ時間をかけていただく、その間合いがとてもいい。そのため、どうしても話は横道にそれてしまいます。それでもお茶を美味しくい ただくには場と人がよければ、それが全てです。

[農暦8月18日] 秋日和

[農暦] 8月18日 [新暦] 10月1日 [月齢] 16.6 (居待月) (大潮) 快晴

台風一過とはいかず、一日遅れで勝間は快晴でした。風の影響がなかったか、アトリエ周辺を見て回ります。雑木林から大きな枯れ枝が畑に倒れこんでいます。 枯れた木も路を邪魔していました。枯葉の山では、ごそごそ音がするので近づくと、二尺もありそうなヤマカガシがいました。日差しが暖かく、気持ちがいいの でしょうか。庭からは、棚田いっぱいに赤とんぼが飛び回っているのが見えました。 [ばっちゃんの畑からアトリエを見る]