Tuesday, April 11, 2006

[勝間通信] 叩かれたモグラ

[農暦] 3月14日 [月齢] 12.7 小望月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 曇り

モグラがアトリエの庭先で大の字になって横たわっていました。結構大きい。全長25センチはあるでしょう。小さなとがった口先をもつ顔に太い胴体、地中で土をかきながら進む力強い前足、よく見ると愛嬌があります。

モグラが地表面に顔を現すのはすぐにわかります。そこの土が少しづつ盛り上がってくる、黒い土が中から吹き出してくる。猫は心得ていて、その場でじっと待っている。そして強い前足が見えかけたところを襲うのです。しかし食するわけでもなく、爪を立ててただ遊び相手にしているだけなのですが、イジメの対象にされているようです。

人様の遊びにモグラ叩きがあります。イジメの冴えたる対象がモグラです。なぜモグラか、おそらくその生態からくるものと思われます。人に害を与えない、研究の対象になっていない、経済的価値を持ち合わせていない、ようはいてもいなくても誰も気にしてくれない存在だというのです。しかし畑では役に立っています。地中に空洞をつくり、土に空気を混ぜてくれる。軟らかい土はミミズとともにモグラもいささかでも貢献している。

No comments: