Friday, April 14, 2006

[勝間通信] 椎名町界隈

[農暦] 3月17日 [月齢] 15.7 立待月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 薄曇り

かつて東京池袋郊外の椎名町界隈に芸術家と称される種族が住んでいたそうです。かつてとは戦前のこと。そしてかつてここに住まわれていたkomachiさんのお父上の記憶を確認する、小さな散策が昨日行われました。集まった面々はいつもの人たち。komachiさんのほかに、shinさん、t.hiroshiさん、それにわたくし。

今回の企画はいつもとちょっと趣が違います。企画されたkomachiさんの想いが込められています。以前、鎌倉の彼の事務所でお父上の絵を拝見したことがありました。暗く、激しく、力強い筆さばきだったと記憶しています。その原点となっただろうお父上の生きた”場所”をkomachiさんは確認したかったのだとおもいます。

ここには大学時代の大先輩が住まわれておいでです。ちょうどkomachiさんのお父上が移り住まわれたのと同じ頃からの住人です。shinさんの手配よろしく、わたしたちはこの画伯のアトリエを訪れ、当時のお話をお聞きすることができました。まもなく九十歳を迎えるというのに、顔色よろしく、会話も明晰。komachiさんにとってお父上を確認できるまたとない機会でありました。しかしこちらの意図に我関せず、画伯、ご自身の青春時代を悠々とお話しされておりました。

十分に会話を楽しんだ後、画伯は駅前商店街の中の、彼曰く美味しいラーメン屋という至極立派なお店に我々を連れていきました。画伯は飲めないにもかかわらず、お店の最上級の紹興酒を振る舞われ、我々をもてなしてくれたのです。

この一日をkomachiさんはどう記憶に残されたでしょうか。
追記 [komachi memo2]に記事が載っていました。

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