Saturday, December 3, 2005

[農暦11月2日] 西目の林檎

[農暦] 11月2日 [月齢] 1.53 二日月 [潮汐] 大潮 [勝間の天気] 曇り
山形の県境に近い秋田県西目の林檎が届いた。届けてくれたのは、近隣の宅配を請け負っているおばあちゃん。軽自動車で走り回っている。県道が渋滞しているのは、たいがいおばあちゃんの車が先頭にいるから。地元の人は慣れっこだが、他の人は追い抜いていく。

林檎が届くのはあらかじめ連絡が来ていました。おばあちゃんが重そうに縁側まで運んでくれます。その場で箱を開け、「ばっちゃんとこ、家族何人?」と聞く、「二人だよ」。これ持ってって、とビニール袋におっそ分けをする。ばっちゃん、顔のしわを倍にして「おんりゃ、正月がきちまった」。

写真は開けたばかりの箱ですが、空きが見えるのはばっちゃんの手元に。この林檎、すくなからずのお話があります・・・

林檎を贈ってくれたのは、昔わたしの事務所にいたスタッフ。今は家族で秋田で生活しています。なにかと気を利かせていただき、地元の、地元にしかない産品を贈ってくれます。

お礼のメールにたいして・・・

「昨年は台風塩害で実らず不作
今年は狂い咲で実らず不作
2年続きでりんご農家は泣いた。
(息子)の友達の祖父母が大事に育てたりんご
「実りが小さいから贈れない」と断られた
どうしても贈りたいとお願いして
「こんなのでいいのなら」と言って了承してくれた。
『来年は自慢のりんごで贈らせる』と言われた。
・・・」

いくら小玉な林檎でも味はよし、味がよければすべてよしです。西目のじっちゃんばっちゃんに感謝です。それに無理にでも説得して送ってくれた彼女に感謝です。

彼女の他に、西目から東京に出てきた友人がいました。十年来、一緒に仕事や旅やと充実したつきあいをしていました。その彼、このところ連絡がありません。なにか事情でもあるのでしょうか、懐かしさが増す今日この頃なのですが。 

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