Thursday, November 10, 2005

[農暦10月9日] 都電荒川線

 [農暦] 10月9日 [月齢] 8.33 九夜月 [潮汐] 小潮 [勝間の天気] 晴れ

「三ノ輪界隈、荒川仲町通り商店街で飯を・・・」は、shinさんの立案でした。東京生まれの東京育ちとはいえ、わたしは芝、ずっと北の、それも山の下にある三ノ輪界隈なぞ知るよしもありませんでした。

shinさんの手紙には、日比谷線三ノ輪駅改札口集合とあります。地図で調べてみます。おっと、この駅のすぐ北には都電の駅がある、なんと懐かしい、これに乗ってアクセスしてみよう、きっと車窓から発見があるに違いない。komachiさんが同調してくれました。shinさんは用事で間に合いそうにありません・・・ [写真は、JR王子駅のガード下、早稲田からやってきた都電]

荒川線はJR王子駅で乗り継ぐことができます。散歩の始まりはここから始まりました。

西の早稲田と東の三ノ輪を一時間弱で運行している都電荒川線、東京で残された、ただ一つの路面電車です。幼少の頃、芝から杉並に移転、芝の友人をしばしば訪れた際に利用していたのも都電でした。渋谷からは何番の都電、目黒からは16番(忘れました)など、都電の全面に番号ボードを差し替える箇所があり、終点の渋谷や目黒でそれを取り替える風景は今でも記憶にあります。

王子駅から終点の三ノ輪駅までは25分ほど。全区間160円です。都電に取って代わった都バスと比較して安い、これなら都電の方がいい。

路面電車とはいえ、王子から三ノ輪までの区間は、低い柵や花壇で仕切られ、線路も普通の鉄道と同じ路盤より上がっています。トコトコ走り過ぎる脇で、職員がバラの苗を植えています。駅も小さい、電車も小さい、利用者はことのほかに多く、小さい車両はすぐに満員にまります。速度もそこそこ、急がされる雰囲気はありません。

至る所で車の信号に止められますし、人が都電の線路を横断するための、かわいらしい踏切もあります。杖を持ったご老人は、渡りきる前に踏切が降りてしまいました。下町の都電です、無事渡りきるまで手前で待ちます。このあたりではごく普通の風景のようです。

懐かしさもありましたが、これからの大都会の交通手段として復活してくれたらうれしいのですが。

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