Wednesday, November 16, 2005

[農暦10月15日] Nokia N90の表現力

[農暦] 10月15日 [月齢] 13.6 満月 [潮汐] 中潮 [勝間の天気] 曇り

NokiaのN90というカメラ携帯を手に入れてほぼひと月が経ちます。このblogの写真に幅が出てきたなと感じられたならば、それはN90によるところが大きい。口うるさい仲間からも一定の評価をいただき(バキッ)、一寸紹介などしてみることにします・・・

このblogの写真のほとんどは、702NKという携帯電話のデジタルカメラで撮影してきました。どうしても表現できないものはKonicaMinoltaのDimageX31というお手頃デジカメを使っていました。ただDimageX31、オートフォーカスが苦手です。近場の小さな被写体に焦点を合わせるシーンでは小さな被写体にフォーカスがあってくれませんでした。

N90という携帯電話、Camera Phoneと名乗っています。画素数は2MBと最近の日本の携帯ではではごくごく普通、レンズはCarlZeissのTessar 2.9/5.5 Autofocus、レンズが悪いはずはないだろうと、本体の質感の良さも手伝って購入してしまいました。

携帯電話としてみれば破格、同等性能のデジカメとしてみれば高価、スマートフォンならばそこそこ、日本語でメールができない携帯と考えれば無駄遣い。しかし嗜好品は使ってみて善し悪しが分かるもの、この携帯のデジカメ部分を普及型のデジカメと比較してみると・・・

・マクロが強い 
・レンズがソフト 輪郭にエッジがたたない
・焦点深度が浅い 絵が柔らかく、適当にぼける
・優れたオートフォーカス フォーカスを合わせやすい
・レンズが明るい 夜景に強い

もちろんすべて完璧なんてことはありません、欠点を挙げると・・・
・グリップがしっくりこない 本体が薄い分、握りにくい
・シャッターボタンを押しにくい ボタンが小さすぎる
・20倍デジタルズームは使えない 画素数が2MPでは記録できるという程度

そんなカメラ携帯の標準的な映像をちょっと・・・
(原画はサイズ1600X1200、それを640X480にリサイズ、ファイルも100K程度に落としています。元は500kから1MBにもなります。)
(撮影モードは自動で撮影しています。手動でもいろいろな設定ができますし、設定も撮影画面から簡単にできます。)


・マクロは強い! 被写体約5センチまで近づけます。
・レンズがソフト
焦点は猫の顔に、脇のドライフラワーはわずかですがぼけています。猫の輪郭の毛は潰れていません。輪郭を立てていないのがいいですね。
・ソフトフォーカス
背景は適当にぼけています。偶然写りこんだ蜘蛛の糸まで表現されています。
・夜景に強い
撮ってから気がついたのですが、色がよく乗っている、照明の違いもそのまま表現されています。
・苦手なのは遠景
 特に樹木の葉など細かい被写体が寄り集まる場面では、解像度の低さがそのまま出てしまいます。
・スキャナーも顔負け 
 新聞の挿絵から、文字は一般の記事より小さい、しかし鮮明で解読が十分可能です。
・ビデオもそこそこ
MP4 format high-resolution (352 x 416 pixels)、15fram/sec。無修正のキャプチャー画面です。

個人的な印象としては、レンズが明るく、色ののりが濃いめ(Kodakっぽいか)、画像がソフト、ボケを撮りやすい、などなどわたし好みといえます。液晶画面もハイレゾで見やすく、とても操作し易い。これで日本語が扱えればいうことはありません。ノキアさん、何とかしてください。

No comments: