Wednesday, February 28, 2001

[勝間通信」 今年も御幣が路辻に

立春とともに、今年も勝間では春を迎える行事が始まりました。その一つが春祈祷、豊作を願って部落の入り口になる道筋に御幣が祭られます。我がアトリエは、かつて勝間から隣り部落への道筋にあり、ウグイスラインという自動車道路が整備されるまでは小中学校の通学路になっていました。いまでは山の中に入る人しか使っていませんので、我がアトリエ専用の路になってしまいました。

  部落からこの路にでる辻には道祖神が建てられています。このあたりの尾根沿いの路にはよく見られます。そこで部落の人たちは、豊作の神様に部落に留まっていただくよう祈願をかけた、それが春祈祷です。恐らく、農業を生業とする地方の多くでは、このようなことをしたのだろうと思われます。勝間部落では、老人会がこの行事を毎年続けているのだそうです。

 真新しい和紙と藁と竹でできたこの祈祷を見ると、春の到来を視覚的に感じさせてくれます。いよいよ畑の準備、昨年は水不足で小振りのものしか収穫できませんでしたので、今年は豊作を祝うことにしました。

(写真)かつては隣部落へ続く路、今ではアトリエ専用路

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