旧道からアトリエに向かう辻に道祖神が立っています。二尺ほどの高さの石盤に、菩薩風の姿が彫りこまれているのを見ることができます。立てられた時代は知 りません。この道祖神、年に一度御身体が洗われます。春の到来を知らせる節分のころ、竹に御幣がかけられお清めを受けるのです。「春祈祷」の儀式、豊作の 神様を呼び入れるため。幸い、今年は神様が勝間にやってきていたようです。
[勝間のデザイン言語] 勝間を形成しているいくつかの要素の一つ。現在はブロック塀が迫っていて、勝間を訪れる人で気がつくものはいない。写真には写っていないが、道祖神の前には石柱の道標がある。これも高さ二尺程度。道を歩かなければ目に留まることはない。
勝間は谷間の道が一本、茂原街道と結ばれていた。両側には高さ三十メートルほどの山があり、隣接する部落にいくには山を越えなければならなかった。そのた めか、山の上にある畑には、同じように道祖神と道標を見つけることができる。それらは畑の畦道同然のところにあるため、目立つこともない。あるものは傾き かけていたり、欠けていたりしている。
立ったときの目高で見られていた道祖神も道標も、車からでは確認することはできない。生活の中から、地面とそこに近い部分の要素の多くは視覚的な認識から欠落してしまっている。
勝間は谷間の道が一本、茂原街道と結ばれていた。両側には高さ三十メートルほどの山があり、隣接する部落にいくには山を越えなければならなかった。そのた めか、山の上にある畑には、同じように道祖神と道標を見つけることができる。それらは畑の畦道同然のところにあるため、目立つこともない。あるものは傾き かけていたり、欠けていたりしている。
立ったときの目高で見られていた道祖神も道標も、車からでは確認することはできない。生活の中から、地面とそこに近い部分の要素の多くは視覚的な認識から欠落してしまっている。
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