Friday, September 3, 2004

[農暦7月19日] そろそろ簾を取り外そう

[農暦] 7月19日 [新暦] 9月3日 [月齢] 18.3 (寝待月) (中潮) 晴時々曇

アトリエは古農家、塗り壁も縁側の床も隙間だらけですから通風は十分、夏は過ごし易いつくりです。空調機は一箇所、大型のものを一基取り付けてあります が、今年は使いませんでした。むしろ問題は直射日光をどう遮るか、いくら庭が芝でも照り返しは凄い。毎年4月の終わりに新しい簾を家中に張り巡らせます。 日差しを避けるため、一間一間の大型の簾を十枚取り付けるのです。
九月に入りました。日に晒されて褪せた簾はそろそろ取り外さなければなりません。裏の畑で灰にして土と混ぜ合わせます・・・ 

[勝間のデザイン言語] 簾:風は通すが陽射しは遮る。簾はパッシブソーラーの代表。勝間周辺では、壁に大型のヨシズを、開口部には簾を取り付ける家が多い。どちらも取り付ける面 から離して断熱効果を高めている。季節ものというのも風情がある。夏がやってきたなと道行く人に語りかけてくれる。

ヨシズは丸太や角材で骨を組み、そこにしっかりと取り付ける。風で飛ばされないようにするためだ。簾は風にゆらぐ、形を変える、上げたり下げたりして気候 の変化に対応できる仕組みになっている。そのための道具、金物もいろいろな種類が出回っていて、家々の条件にあわせられる配慮がなされている。

室内が暗くなるからといって嫌う人もいるが、部屋のほの暗さは涼しげだし、実際涼しく落ち着きもでてくる。写真はアトリエの居間からの眺め。畳部屋と縁側 の境の障子を開け放し、そこに簾。さらに縁側のガラス戸の先、庇の先端にも簾を取り付ける。これで室内はかなり涼しい。外側の簾の短部に金物を取り付け、 敷居の部分で固定できるように工夫している。ちょっとした台風でも外れたり、形が崩れたりすることはない。

開放しても車の騒音も排気ガスが上がってくることもないのでできることだろう。

No comments: